春休みにリゾートバイト(リゾバ)で2か月ほど働くと、まとまった額を稼げます。そのぶん、親の扶養に入っている学生は「年収の壁」を超えないかが気になるところです。
この記事では、ふだんのバイト代とリゾバの収入を合わせた年収で、2026年分の壁にどう当たるかを整理します。税と扶養の金額は国税庁と日本年金機構、リゾバの収入は各社の公式サイトで、2026年10月20日に確認しました。住民税と、業務委託で得た収入はこの記事の対象外です。
リゾバの収入も「給与」として年収に入る
リゾバの収入は、派遣会社から給与として支払われます。ふだんのバイト代と同じ扱いなので、両方を足した金額が1年の年収になります。
収入の目安は、ダイブの公式サイトでは月収20万〜25万円ほどが中心です。リゾバ.comは時給の平均を1,284円としていて、1日8時間・月22日働くと1か月でおよそ22.5万円になります。2か月だけでも、ふだんのバイト代しだいでは壁に近づきます。
2026年分の年収の壁
| 年収(バイト代の合計) | 何が決まるか | 出典 |
|---|---|---|
| 136万円以下 | 親の扶養控除の対象(19〜22歳は特定扶養) | 国税庁 No.1180・No.1410 |
| 150万円未満 | 親の健康保険の扶養に入れる(19〜22歳) | 日本年金機構 |
| 159万円以下 | 親の特定親族特別控除が満額(63万円) | 国税庁 No.1177 |
| 178万円以下 | 自分に所得税がかからない | 国税庁 No.1199・No.1410 |
| 197万円以下 | 親の特定親族特別控除が少しでも残る | 国税庁 No.1177 |
年齢は、その年の12月31日時点で数えます。
試算: ふだんのバイト代+リゾバ2か月で年収はいくらか
リゾバの2か月を月22.5万円、合わせて45万円として、残りの10か月はふだんのバイトをした場合で計算します。
| ふだんのバイト代 | 10か月分 | リゾバ2か月 | 年収 | 壁との関係 |
|---|---|---|---|---|
| 月6万円 | 60万円 | 45万円 | 105万円 | 136万円以下 |
| 月8万円 | 80万円 | 45万円 | 125万円 | 136万円以下。150万円までは残り25万円 |
| 月10万円 | 100万円 | 45万円 | 145万円 | 136万円を超えるが、159万円以下なので親の控除額は変わらない。健康保険の150万円未満にも収まるが、残りは5万円 |
月10万円のケースのように、ふだんのバイト代が多い人は、リゾバの2か月で136万円を超えることがあります。ただ、次の見出しのとおり、それだけで親の税金が増えるわけではありません。
136万円を超えても、159万円までは親の所得税は増えない
19〜22歳の子の年収が136万円を超えると、親が受ける控除は特定扶養控除(63万円)から特定親族特別控除に切り替わります。特定親族特別控除は、年収159万円以下なら満額の63万円です。
控除の名前が変わるだけで金額は同じなので、159万円までは親の所得税は増えません。159万円を超えると親の控除が減り始め、197万円を超えるとなくなります。
健康保険の扶養は「見込み」で判定される
親の健康保険の扶養は、1月〜12月に実際に稼いだ額ではなく、労働契約の内容から見込まれる年収で判定されます。税の壁とは数え方が違う点に気をつけてください。
また、リゾバ.comの公式サイトでは、雇用期間が2か月以上なら社会保険の加入対象になるとしています。リゾバ先で社会保険に入ることと、親の健康保険の扶養との関係は、勤務先や親の健康保険組合に確認してください。
ダイブで2か月以上の求人を見る
リゾバ.comで短期の求人を見る
年収の見込みを確かめる
リゾバに申し込む前に、ふだんのバイト代とリゾバの収入を合わせた1年の見込みを出しておくと、どの壁に近いかがわかります。年収の壁かんたん診断で確かめられます。
この記事は一般的な情報で、個別の税務相談ではありません。親の控除や健康保険の扶養の扱いは、親の勤務先や健康保険組合、税務署などに確認してください。